M.T さん
(ふわふわイーレ)
【働き方】管理者 週休2日
「ふわふわイーレ」で働き始めたきっかけは?
NPO法人湘南まつぼっくりのときから働いていて、そこから数えると11年になります。
福祉系の大学を卒業したあとは、身体障がいの方が多い入所施設に勤めました。結婚を機に仕事からは離れたのですが、11年前に仕事を探し、ここに来ました。ブランクはあったのですが、働くなら福祉の仕事と思っていたので、ハローワークなどで探していた感じです。
ハローワークで見ていたときに、仕事の内容で「障がいのある方と関わる」となっていたのが、1つ目の決め手です。つぎにホームへージがあったので、そちらで見ると、移動支援という文字が。障がいの方の学校などにお迎えに行って、一緒におうちまで帰ります、みたいな仕事と書いてあったので、そういうのもあるんだ!自分もやってみたいなと思い、すぐに応募しました。
当時、移動支援というものを知らず、障がい福祉というと施設が基本なのかなと思っていました。障がいのある方の居宅支援があることも知らなかったので、興味が湧いた感じでした。あのとき、電話してみて良かったです。
もともと障がい福祉に興味が?
大学で勉強していたときから、高齢者への福祉よりも障がい福祉に興味があったんです。障がいの方でも特に知的障がいの方に興味があったので、大学でもゼミなどで知的障がい関係の勉強をし、実習もそっちの方向でいっていました。
なので、ここへ来たきっかけも、知的障がいの方と一緒に散歩をしたり、図書館へ行ったり、出かけてみたり…そういうことしてみたいなと思ったんです。
ただ、私の感覚なのですが「障がい」って思って、人を見たことがなくて、普通に「その方」と思って関わっているんです。「障がいのある○○さん」ではなく、単純に「○○さん」と思っているというか。これはもともとなんです。
ここで働いてから気づいたのは、その感覚が訪問の仕事とすごくマッチしたんです。施設などと違い、一対一での関わり、もしくはその方とご家族がいるという感じなので、まさに「その方」と関わるんですよね。家族の中の、その方の立ち位置とか、障がいのあるなしに関わらず、その方自身と向き合う…それが私が訪問という仕事が好きな理由で、私に合っているんだと思うんです。
ここでの仕事内容は?
起床に始まり、利用者さんの丸一日の生活の流れをともにします。できないところをサポートしていく仕事です。部分的に支援に入ることもありますが、丸1日、1人の利用者さんにつくという支援の日もあります。たとえば、利用者さんが休みの日だとそうなりますね。起床に始まって、就寝介助まで。あいだで、お出かけや買い物が入ってくるイメージです。今はコロナなどの影響もあるので、電車とかはあまり乗らないのですが、そうでない時は電車にも乗ったり、バスに乗ったり、映画、カラオケ…よく行っていました。そういうときは9時間勤務で11時~20時という感じです。
利用者さんが働いている平日ですと、たとえば、通所している施設へ利用者さんを迎えに行き、帰宅後、お風呂や食事をして、寝る…ヘルパーが入浴介助に入れることもあるので、いろいろです。生活のすべてですね、本当に。
私は管理者なので、訪問などのサービスに入ることもあるけど、事務的な仕事をしています。シフト作りや事務の方と一緒に出勤簿の確認をしたり、勤務管理をしています。
みんなが不満なく気持ちよく働けるようにと思い、努めています。…できているかな、私としてはそこを大事にはしています(笑)
ブランクがあったということですが、最初に働き始めた頃は?
最初は先輩ヘルパーと一緒に「同行」というかたちでやらせていただきました。本当に18年くらいブランクがあったので、ほぼ初心者のような状態で私は入ったので、車椅子の押し方とか操作とかも久しぶりで、先輩の様子を見つつ、教えてもらえたのがありがたかったです。
もともと、私はコミュニケーションはそこまで得意ではなかったので、初対面の人に話しかけるっていうのは苦手でした。利用者さんに対しても、こちらから声をかけるということがあまりできなかったです。何度か支援に入っていくうちに徐々に慣れていきましたし、長年やってきていると…年の功なのか(笑)、自分の中で自分のスタイルができてくる感じですね。
なので、今思うと、当時の利用者さんも緊張しただろうなぁと。こちらも初心者で緊張しているし、きっとお互いに緊張感を持って様子見のような感じがあったと思います。
この仕事の楽しさは?
楽しいこともたくさんありますが、アクシデントもあります。他害があったり、私は眼鏡をかけているのですが、眼鏡が吹き飛んでしまったり…ただ、それには必ず原因があるんです。なんでそうなったのかという、その方なりの理由がある。その瞬間は分からなくても、あとから考えてみると、あの言葉掛けが良くなかったんじゃないかとか、接し方が違ったなとか。その人を理解するということにつながるんです。ご本人も悪かったなということで、直接言葉で伝えてくれる方もいるし、言葉で伝えられなくても、その方なりの伝え方で伝えてくれることもあり、そういうときに、やっていて良かったという想いになりますね。
発語のない方だと、とくに、一番伝えられないことにジレンマを持っているのはご本人なので、それをこちらがキャッチするというのが大切かなと思っています。発語できないものを、私たちが心の中で言語化する感じですね。
アクシデントはつきものなのですが、それを含めて、その人がどういう方なのかという理解につながっていく感じですね。10年もやっていると、いろいろなことが起こりますし、楽しいことも、それと同じくらい利用者さんが大変になってしまう場面に出会うことがあります。
移動支援を楽しみとして利用している方も多いので、そこで苦しいことが起きないようにしたいと思っていますね。こちらの関わりのせいで、苦しくなってしまうのは申し訳ないなとも思いますし。
長年働いているからこそ気づくことは?
ともに年を重ねていることですね。私が入った頃は、お迎えに行く先は「学校」っていう方も多かったんです。みんなだんだんと大きくなってきて、それこそ10年経てば、卒業してしまい、気がつけば大人になっていました。一緒に年を重ねていることに気がつきますね。必然的に、若い利用者たちは少なくなってきて、ベテラン利用者さんが多くなっているというんですかね(笑)
男の子だと、当時バギーに乗っていた子も、もう中学生で声変わりしたとか背も大きくなったとか聞くと、「え~そっか~」と親戚のおばちゃんのように感じます。大きくなると、同性介助なので男の子の支援には入れないので、他のスタッフから聞くから余計そう感じるのかも知れません。感慨深いものがありますね。
長く利用する利用者さんも多いので、一緒に成長を見ていけるといいますか、ともに時間を過ごしていけるという良さもあります。もちろん仕事の距離感は大切にしていますが、人と人との付き合いを大切にしている感じです。「長い付き合い」というものが、少しでもご本人やご家族の安心感につながっていたら嬉しいなと思います。
職場としての働きやすさはどうですか?
ふわふわイーレは訪問なので、それぞれのスタッフがそれぞれのシフトでサービスに入ります。施設などと違い、スケジュール管理に自由度があるのかなと思っています。朝何時から夕方何時までと、毎日固定で勤務時間が決まっているわけではないので。
日によって、夜が遅かったり、朝が早かったりするので、良し悪しだとは思いますが、合う人には合うのかなと思います。職場の雰囲気としても、割と自由なので、プライベートやご家族の予定など融通が利くところもあります。
シフト管理では、希望を聞いて組むようにしているので、お子さんがいる方であれば、お子さんの学校の予定が入る日を外したり、調整ができる感じです。もちろんサービスが優先なのですが、その中でスタッフ同士で調整できる部分は調整し、働きやすいようにしたいなと思っています。
職場でスタッフ全員が集まることはありませんが、話しにくい雰囲気はなく、自分の思っていることは比較的いいやすい環境が整っていると思います。私としては、この環境はいいなと思っています。
最後に教えてください!
あなたの「My Smile」は何ですか?
「インスタで柴犬を見ること」ですね。動物が好きなんです。うちでも柴犬を飼っていたんですけど、2~3年前に亡くなってしまって、そこからちょっと何も飼えずにいます。仕事のことを考えても、夜の就床支援に入ることが多いので、帰るのも遅く、日中帯に家にいることが少ないんですよね。そうすると、やはり飼うと可哀そうだなと思うんです。そこで見つけた良い方法がInstagramです(笑)
スマホでインスタを見ていると、可愛い柴犬がいっぱいアップされているので、まるで飼っているような気分になって見ていますね。気に入っているアカウントをまずはチェックし、そのあと、時間があれば、他のところものぞいているって感じですね。
あとは保護犬とか。今度飼うなら、そういうワンちゃんを飼いたいなと思うので、保護犬の情報はよくチェックしていますね。コロナで最近はありませんが、休みの日でタイミングが合うと、保護犬などのイベントに行くこともありました。
話は戻りますが、インスタで見るワンちゃんは最高ですね。ほとんど柴犬を見ることが多いです。mustチェックのアカウントは5つくらいで、隙間時間に見ているのですが、本当楽しみですし、癒しになっています。