
南雲康平さん
(アトリエえとす・スペースえとす)
【働き方】常勤
(火~金:10:00~19:00 アトリエえとす 土:8:15~18:00 スペースえとす)
いつからハビリスデザインで働いていますか?
2019年9月から働いています、最初は放課後等デイサービス「はびりす」で勤務し、2020年10月から放課後等デイサービス「アトリエえとす」と日中一時支援「スペースえとす」に異動しました。
ハビリスデザインで働き始めたきっかけは?
専門学校で保育士資格と幼稚園教員免許を取得し、その後、児童養護施設で働いていました。実際に働いてみると、児童養護施設にいる子たちの中には、障がいのある子たちが結構多くて、自分の知識が圧倒的に足りないということに気がつきました。最初に児童養護施設を選んだことに後悔はないのですが、もっと自分に知識や経験があれば、もっと子どもたちに返せるのにと思い、外で学びたい、放課後等デイサービスで働きたいと思ったんです。そこで、自宅から近い藤沢市でハビリスデザインの「はびりす」を見つけたんです。
今でも児童養護施設とはつながりがあり、経験を積んで戻っておいでと言ってもらっている感じです。自分の中では「ここで勉強をして、いつかは児童養護施設に戻る」と思っているので、実はこちらの面接でも、そのことを伝えているんです。そんなこと伝えたら、働けないかなと思っていたのですが採用していただいて、社長に本当に感謝です。
放課後等デイサービス「はびりす」はどうでしたか?
楽しいところだな~!が第一印象です。スタッフも良い人ばかりでしたし、社長に至っては、いずれ辞めることを前提に話したのに拾ってもらったので、本当にいい会社だと思いました。なので、自分が働いているうちは、この会社に恩を返したいと思っています。
身体障がいの子と関わること自体への戸惑いはありませんでした。ただ、股関節が曲がっていたり、足が動かなかったり、どう支援したらいいのかという技術面はすごく戸惑いました。どこを支えて介助したらいいのかも分からず、周りのスタッフの皆さんに教えてもらいました。技術的なことに慣れてくると、その子の内面とか可能性がすごく見えてきて、すごく面白いなと思いました。「この子、こんなことができるようになったの?いつの間に!」とか。保護者の方から、小さい頃の話を聞くことで、より成長に驚くこともありますし、毎日が発見の連続でした。
本当に勉強にもなりますし、見ていて飽きないというか…関わる子たちの毎日が違っていて、表情も違っていて、機嫌が悪いときは機嫌の悪い表情をしていたりとか…そういうことすべてが本当に楽しかったです。
「アトリエえとす」ではどんなことを?
放課後等デイサービス「アトリエえとす」に来てからは、まだ2ヶ月くらいですが、根本は変わらないので、勉強しつつやっています。以前の「はびりす」に来ていた子たちもいるので、そのままの流れもありつつ、和気あいあいと楽しくやっています。もちろん、新しい子も入ってきていて…そうすると、子どもたち同士の新しい関わりが生まれ、先輩っぽくなる子がいたり、それも楽しいです。
役割としては、児童指導員として関わっています。スタッフにはいろいろな職種がいて、自分は子どもの専門職ではないし、理学療法士など介護のプロフェッショナルでもない…その中で、自分はどう子どもたちと関わりたいかなと思ったときに、自分は子どもの内面に向き合っていきたいと思うようになりました。介護の技術はもちろんですが、自分なりの役割を最近考えるようにしています。
子どもたちから気づかせてもらうことはたくさんあって、たとえば、ここでは制作とかアート活動もやっているのですが、アート活動の中で、子どもたちの可能性をたくさん見せてもらうんです。「これは難しいんじゃないかな?」と思う場面があったとしてもこちらの思いこみで、実際にやってみると子どもたちは想定よりも、すんなりとやっている場面があるんです。そういうとき、難しいと思うからってこっちが判断してやらなかったら、この子の成長の可能性を止めてしまっていたのかも…と気づくんです。可能性をたくさん見せてもらえることも学びになっています。
「スペースえとす」ではどんなことを?
日中一時支援という仕事です。障がいのある方を預かり、日中過ごしてもらいます。ここでは、その方のやりたいこと、したいことをして過ごしてもらう場づくりを考えています。幅広い年齢層の方にご利用いただいていて、表情豊かな方々が多いので、仕事をしている時間は本当に楽しいです。
利用される方々は9時から来る方もいたり、それより遅い方もいたり、帰る時間も14時や18時など、滞在時間は人ぞれぞれ違います。介助が必要な方の介助に入ることもあります。放課後等デイサービスのように個別支援計画があるわけではないのですが、せっかく来ていただいている時間なので、いろいろと経験が広がるような発想で関わっています。
それぞれでおこなっている心がけは?
アトリエえとすでは、「その子の先を考える」というのが大きいです。言葉掛けひとつもそうですし、どのような影響を与えているかなと考えることが多いです。体に障がいのある方も多いので、股関節の支え方や医療ケアであったり、安全にその日が過ごせるよう、きちんと配慮しています。あとは年齢ですね。年齢と体の見た目が一致している子ばかりではないため、年齢に応じた声掛けをするよう、気にかけています。本人が子ども扱い、赤ちゃん扱いされているなんて感じることがないよう、気をつけている感じです。楽しさとしては、毎日違う子どもたちの表情があって、毎日違う行動があって…その発見だらけの毎日がとっても楽しいです。
スペースえとすでは、「利用者さん主体」というのを大事にしています。利用者さんのやりたいことという視点で物事を考えるようにしています。こちらから提案したとしても、選択するのは利用者さんであるし、その気持ちを大切にしています。
これは…放課後等デイサービスでも一緒ですね。心がけ、分けて話しましたが、両方に共通していることでした(笑)楽しさは、外を歩くなど、一緒に活動できることです。体に障がいのない方もいるので、一緒に散歩をしたり、のほほんと時間を過ごしたりできる感じです。あったかいね~って言いながら、歩く時間も楽しいですね。
職場の雰囲気はどうですか?
アトリエとスペースで、スタッフは違うのですが、どちらも良い感じです!
アトリエはわちゃわちゃとしていて、笑わせてくれる役割の方がいたり、事務作業をしつつも、話して笑って…っていう雰囲気です。なので、子どもたちがまだいない時間も会話が飛び交っているような感じです。仕事なので、意見がぶつかることもありますが、相手を受け入れて自分の意見を伝えるということが、すごくスムーズにできるところが魅力です。一方通行ではないので、こちらのことを考えながら発言してくださる方が多いし、支援の仕方についても深めて話し合える方が多いですね。
スペースの方は、そこまでスタッフも利用者さんも、人数として多いわけではないので、雰囲気は「のほほん」としている感じですね。柔らかい感じですし、活動自体も自由度が高いというか、何かやらなきゃいけないわけではないので、それも「のほほん」という雰囲気に影響を与えているのだと思います。利用者さんにもリラックスして過ごしてもらいたいので、安全などの配慮はしますが、こちらものんびりとできる空間づくりを心掛けています。
あと、職場の雰囲気ではないのですが、自分にとっては、社長の存在が大きいんです。実は、働き始めてから、ADHDの診断をもらったんです。診断もらったとき、ちょっと鬱に近い状態になってしまって…。そのとき、社長は「やめる」って選択を自分にくれなかったんです。こんなに働いている人のことを見てくれて、考えてくれる会社ってあるんだって、そのときに思いました。この会社についていきたいって思いますよね。本当に、自分にとっては嬉しい出来事でした。
最後に教えてください!
あなたの「My Smile」は何ですか?
好きなことがあんまりないんですよ~。「バスケ」と「ゲーム」くらいしかなくて、基本的には「バスケ」ですね。今もクラブチームに入っていて、最近はコロナで自粛中ですが、前は日曜日とかに中学校の体育館を借りてやっていました。試合もあったので楽しかったです。
中学、高校はバスケ部、専門学校では入っているわけではなかったのですが、サークルにたまに出入りしたり…クラブチームには高校3年生から入っています。ずっとバスケは好きですね。小学校のときは卒業アルバムに「バスケをずっとやっていたい」と書いていて…ちゃんと叶っています!ポジションでいうと、ポイントガードとセンターを交互にやっていますね。バスケの楽しさですか?かっこよくシュートを決めたときの自己満足ですね(笑)
ゲームは、最近はswitchのどうぶつの森にハマっていたり、以前からポケモンにも入っています。最初は子どもたちの話題についていくために始めたんですけど、ハマってしまって抜け出せなくなっています(笑)
ポケモンは児童養護施設で働いていた頃、子どもたちが新しい機種のポケモンではなく、少し古い機種…DSのポケモンをやっていたんです。なので、それを探して一緒にやって…何でも一緒にやった方が楽しいんですよね。子どもたちも楽しく、自分も楽しくというのが理想だと思っています。