
苅谷麻琴さん
(ふわふわイーレ)
【働き方】常勤・介護福祉士
(週休2日)
「ふわふわイーレ」で働き始めたきっかけは?
6年くらい前になると思います。たまたま菖蒲沢に事業所があった頃、車で事業所の前を通りかかったんです。そのときに、大きく「ヘルパー募集」と書いてあったのを偶然見かけて、やってみようかなと思ったんです。
当時は子どもが小さかったのと、こういう仕事は全くやったこともなく、正直、内容も分かっていなかったのです。ただ、とりあえず資格はもっていて。この資格を持っていたのも、たまたまで、主人の両親が高齢だったこともあり、分からないといざというときに焦るから、少し知っておくだけ知っておこうと資格を取りました。
いろいろな偶然が重なっていて、息子はその頃、幼稚園生だったのですが、通っていた幼稚園が、預かりもしっかりとやってくれる場所だったので、これなら働けるかなぁと。
なので、本当に「たまたま」が重なり合って、ここへ来ることができました。最初は登録ヘルパーからスタートし…全く分からないところから始まったのです。振り返ると、ヘルパーとして働こうと、ヘルパーの就職先を探していたわけでもなかったんです。行くだけ行ってみようから始まり、今、とっても楽しいです。
お仕事の内容は?
障がいのある方のお宅を訪問して、家事をしたり、身体のケアをしたり、移動支援などもしています。たとえば、車を運転して利用者さんを病院までお連れしたり、一緒に買い物へ行ったり、カラオケに行ったり、お風呂に入ったり、本当にすべてですね。起床介助から就寝介助まで、生活すべてを必要に応じてサポートしています。手帳や状態により、重度訪問、行動援護、通常の訪問介護や移動支援といった感じです。
施設の中で、みんなで仕事をするイメージではなく、スタッフ一人ひとりにシフトが組まれ、「今日は○○さんの起床介助、その後…」といった感じで、利用者さんそれぞれのスケジュールに合わせて活動する感じです。
1日のリズムは、日によっても違うのですが、だいたい8時半くらいに利用者さんのお宅へ行って起床介助をします。排泄の介助や着替え、髪を整えたり、食事をして、身支度整えて、通所へ送り出すようなサポートです。その後、事務処理をする時間がある日もあれば、ない日もあり、次の利用者さんのもとへ向かいます。次の方は、行動援護の必要な方だったりすると、施設までお迎えに行き、その方の帰宅支援をします。バスに乗って帰り、カラオケをして、おやつを買い、自宅まで歩き帰宅する、これは一例ですがそういう支援をしています。
就床介助というのは、11時~20時など勤務時間が遅い勤務になるのですが、利用者さんが帰宅したあと、夜ご飯を食べたり、歯磨きしたり、就床するまでのお手伝いをする感じです。私たちの仕事は、働き方が幅広いと思います。
初めてヘルパーの仕事に入った日のこと、覚えていますか?
覚えています(笑)
本当すっごく緊張していて、今も職場でお世話になっている千坂さんから「緊張しないで、もっとリラックスして~(笑)」と言ってもらいながら、いろいろ大騒ぎし(笑)、本当に緊張しましたね。マンツーマンのお仕事なので、責任もあるし、不安もあるし…皆さんに教えてもらいながらやってきたって感じですね。本当に助けていただきました。
最初の頃と今を比べると、全然違うなと思うのは、今は緊張よりも、一日一日、利用者さんに会えるのが楽しみなんです。今日は〇〇さんに会えるな~、嬉しいな~と働いています。
ここの仕事の楽しいところは?
日頃から楽しいのですが、いろいろ利用者さんに気づかせてもらうときですね。移動支援で、一緒にカラオケやったあと、17時くらいだったのですが「もう暗くなっちゃったね~」なんて話していたら、「あ~!一番星!」って言われて。空を見上げると、星が光っていて、「あー…私、最近空見てなかったな」って気づかされたり。ほかにも、利用者さんからいろいろと気づかせてもらうことが多いんです。一緒に移動したり、一緒に過ごしたりすることで新しい発見をあって、そういうやりとりが楽しいですね。
これから、ふわふわイーレで働いてみたいって思う方がいたら、「ひとまず、やってみて」って思いますね。それは、やる前は不安かも知れないけど、やってみると、利用者さんの楽しさや魅力、この仕事の面白さがよく分かると思うので、ひとまず、ここでやってみてほしいなと思います。
職場の雰囲気は?
職場……働き方が職場にいるって感じではないでの、よくいう職場の雰囲気ってものはないかも知れません。常にスタッフは単体で動いて、利用者さんと一緒にいる感じです。
ただ、支援が終わったときに報告をしたり、何かあればすぐに連絡を取り合うので、そういう意味での職場の雰囲気はとてもいいです。話しやすい雰囲気がありますね。
コアメンバーで会議をするときもそうなのですが、話しやすいし、意見を出しやすい…これは、理事長のおかげだと思っています。理事長がいてくれて、話しやすい空気をつくってくれている感じあって。それが、ここの良さなんだと思います。
実は、働き方の相談も理事長にしてきたんです。私にとっては、理事長が気さくな方だったというのが大きくて、それがあったから相談できました。最初は登録ヘルパー、その後、短時間勤務、そして今の常勤…、これも自分の家庭の状況を伝えながら、タイミングに合わせ、働き方を変えてもらったので、本当にありがたいなと思います。
実は「訪問介護」はやらないつもりだった?!
そうなんです、今、とても楽しくやっていますが(笑)
家の中に入るって特別なことですよね。訪問は絶対にやらないって自分の中で思っていたんです。それはヘルパーの資格を取ったきっかけも、家族が介護などを必要になった時のために勉強しておこうと思ったからなので、そもそも誰かの介護をするために勉強したわけではありませんでした。さらに、実習とかで訪問介護の勉強をしたときには「私これ苦手。人のお家に入るのはできない」と思いました。人のお家に入って、人のものを触るというのが慣れなくて、何がどこにあるかも分からないし、何をどうしたらいいのかも全然分からなくて。なので、もしヘルパーとして働いたとしても「訪問介護」はちょっと苦手だなと思ったんです。
ただ、この会社の募集を見たときは…なんでしょう、あんまり分かってないまま、飛び込んでしまったという…流れですね(笑)
まずは移動支援から入ったので、利用者さんのお家へ行って、その方と電車で出かけました。「こういう仕事ってあるんだ」と率直に思いました。次もまたその方のところへ伺って、その次も…と、そうすると、あーまた〇〇さんに会える!といった喜びになっていったんですよね。
その方と一緒にいる楽しさといいますか、大好きになっていったので、いろいろな会話をしたり、いろいろなものを一緒に見たり、聞いたり、しゃべったり、そうしていくうちに時が経っていき、その頃には、「訪問介護、苦手」と思ったことをすっかり忘れていましたね(笑)
今は、ご自宅にお邪魔するというのは、あたりまえのことですね。起床介助に行かないと朝起きれないだろうし、行く行かない、お邪魔するという感覚よりも、利用者さんと私の日常って感じですね。
心掛けていることは?
心掛けるなんて立派なことはないのですが、利用者さんみんなのことが、ただ大好きなんですよね。一人ひとりの個性や一人ひとりの存在を大事にして、日々を過ごしている感じです。時間とか想いとかを共有させてもらっているだけでありがたいなと思っています。利用者さんといると、毎日ドタバタで面白い出来事が何かしらあるので(笑)、もちろん大変さもありますが、やりがいというか、今日も楽しかったなという感覚がある感じです。
面白さというのは、皆さん個性があって、それを表現してくれるので、私たちのコミュニケーションってコントのようだなと。会話とかやりとりのすべてが楽しいですね。
大変さというと、体力的なところです。身体を支えるシーンで、あれ…半年前より5kg増えましたよね…それが影響しているのか?はたまた、私が半年分、歳をとったからなのか、どっちだろう?みたいな(笑)
最後に教えてください!
あなたの「My Smile」は何ですか?
一番下の子どもですね、その子の成長が楽しみです。うちは3人男の子なのですが、上のふたりと一番下が15歳以上離れているので、上の子たちのときの子育てとは違うんですよね。上の子たちのときは、やんちゃだったので、髪の毛を振り乱しながらやっていたのですが、今は一歩引いてみることができている感じですね。ひたすら頑張った子育てとは少し違って、見つめることができていますね。
子どもたちも仕事への理解があるので、仕事との両立ができていることも嬉しいです。もともと自分の母は専業主婦だったので、主婦業と仕事との両立ができるとも思っていなかったので、そこは本当に家族に感謝です。